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楽天モバイルのデータSIMはどうなの? 各SIMの違いからプランの選び方まで徹底解説!
ドコモ、au、SoftBankなどでiPadやタブレットを使っていると、毎月5,000円以上の通信費がかかってしまって家計をやりくりするのが大変ですよね。楽天モバイルのデータSIMなら、タブレットやスマホの通信料金を月額1,000円以下まで抑えることが可能です。
でも、楽天モバイルはドコモ、au、SoftBankの契約と違って、プランの選び方や契約の仕方が全然違います。基本的には全て自分で行わなければならないので、契約前にしっかり調べたいですよね。
そこで、今回は、楽天モバイルのデータSIMについて、プランやSIMカードの違い、申し込み方まで徹底解説します。
楽天モバイルのデータSIMとは?
楽天モバイルのデータSIMは、データ通信だけが出来るSIMカードのことです。このSIMカードをdocomo端末や対応したSIMフリー機に装着し、APNと呼ばれるアクセスポイントの設定をすれば、docomo、au、SoftBank(三社まとめてキャリアと呼ぶ)に比べて格安で通信を行うことが出来るようになります。
通信速度と提供エリアについて
楽天モバイルは、docomoとauの回線を借りてサービスを提供しています。このうち、データSIMが使えるのはdocomo回線のみとなっています。
ですので、データSIMを利用したい場合は、docomoの端末もしくはdocomo回線に対応したSIMフリー機を用意するか、楽天モバイルで販売されている端末を使うようにしましょう。
auやSoftBankの端末でも、SIMロックを解除すれば電波を掴むことは出来ますが、対応電波が違うためにエリアが狭く感じたり、通信速度が遅くなったりしてしまってあまり実用的ではありません。
あなたの持っている端末がデータSIMで使えるかどうかは、楽天モバイルの「動作確認済み端末一覧ページ」で確認することが出来ます。必ず確認しておきましょう。
そのほか、提供エリアや通信速度については、楽天モバイルの公式サイトで以下のように記載されています。
- NTTドコモが提供するLTE「Xi」(クロッシィ)のサービスエリアのほかFOMAのサービスエリアでご利用いただけます。
- LTEエリアで受信最大500.0Mbps/送信最大50Mbps、FOMAハイスピードエリアでは最大 14Mbps、その他のエリアでは最大384kbpsとなります。
最大通信速度については、500Mbpsが必ず出るわけではありません。実際の所は、この500Mbpsの回線にみんなの通信を詰め込んで通信をしている状態ですので、docomoで契約した回線よりも半分〜3分の1程度の通信速度になります。
また、500Mbpsという通信速度は、都市部の一部エリアで最大通信速度に対応した端末を使った場合に出せる理論値です。日本全国どこでも、どの端末でも出せるわけではありませんので注意して下さい。
通話SIM、データSIM、050データSIMは何が違うの?
楽天モバイルの公式サイトをみると、組み合わせプランは「通話SIM」「データSIM」「050データSIM」に分かれています。
このSIMカードの違いがよく分かりにくいですよね。各SIMの違いについて、簡単に表にまとめてみました。
通話SIM | 050データSIM | データSIM | |
090や080からの電話 | ○ | × | × |
050からの電話 | △ | ○ | △ |
SMS | ○ | ○ | × |
データ通信 | ○ | ○ | ○ |
表の△マークは、他社サービスなどで後から使える事から、×では無く△にしています。
「通話SIM」は、090や080からの電話と、SMS、データ通信全てに対応していますが、「050データSIM」や「データSIM」では対応していません。
また、「通話SIM」や「050データSIM」ではSMSに対応していますが、データSIMでは対応していません。
050からの電話は、「IP電話」と呼ばれる音声データをインターネット回線でやりとりする電話の事です。このため、Wi-Fiや4G/LTE等のインターネットが利用出来れば電話を使うことが出来ます。
ただ、このIP電話は電話回線に比べて音質がおとったり、延滞したり、110番などの3桁や0120番などの4桁番号にはかけられなかったりと、通常の電話に比べると使い勝手は余り良くありません。
また、SMSについては、ショートメッセージサービスのことで、電話番号宛てにメッセージが送受信できるサービスです。Eメールとは違い、送信は1回3円、受信は無料というように、送信するごとに料金が発生します。
最近では、LINEやFacebook等のアカウントを作る際の本人確認としてSMS認証が必要だったり、オンラインバンキングなどを利用する際に、SMSで送られてくる番号を入力する必要があったりと、セキュリティ対策として使われています。
ですので、データSIMでLINEやFacebook等のSNSを使いたい場合は、SMSが使える「050データSIM」を契約することをオススメします。
楽天モバイルデータSIMの料金プラン
楽天モバイルでデータSIMを使う際は、「組み合わせプラン」から選びます。組み合わせプランの料金は下図のようになっており、複数のプランから選べるようになっています。
選び方がややこしいですが、まず先に横軸のSIM種類を選んだ後に、縦軸のギガ数を選ぶ仕組みになっています。
例えば、データSIMの10GBプランの料金見てみると、一番右の列の上から4段目ですので、2,260円という事が分かります。このように、SIMの種類とギガ数の違いによって料金が変わります。
ベーシックプランってなに?
一番上に、ギガ数の書いていない「ベーシックプラン」という物がありますよね。料金も一番安く、使えるプランなら使いたいと思われるのではないでしょうか。
このベーシックプランは高速通信が使えない代わりに、とても遅い200kbpsの通信が使い放題というプランです。
200kbpsがどのくらい遅いかというと、LINEやメールの送受信など軽い通信では問題ないものの、ネットでサイトを見たり、動画を見たりするのはストレスがかかるくらいの通信速度です。
ストレス無く使いたい場合は、1つ上の3.1GBプランを契約しましょう。
ギガ数を使い切った場合はどうなるの?
組み合わせプランでは、ギガ数で料金が変わりますが、このギガ数を使い切ってしまったらどうなってしまうのでしょうか?
この場合は、通信速度が200kbpsに制限がかかります。通信速度に制限がかかるだけで、通信自体は問題なくする事が出来ます。使いすぎても特に追加料金などは発生しません。
ですので、ギガ数を使い切ってしまったら、ベーシックプランと同じく200kbpsで使い放題になるという感じですね。このため、表示されているギガ数は高速で通信できる容量として「高速通信容量」と呼ばれています。
高速通信容量は追加購入可能
もし、「通信速度が遅いと困る!」というかたは、高速通信容量を追加購入することも可能です。高速通信容量は、100MBから購入することができ、料金は以下のようになっています。
高速通信追加容量 | 100MB | 500MB | 1GB(1000MB) |
金額 | 300円(税別) | 550円(税別) | 980円(税別) |
100MBや500MBから購入することが出来ますが、1GBに比べて割高です。追加するときは、1GB単位がオススメです。
高速通信容量を追加したいときは、楽天モバイル契約後に利用出来る「楽天SIMアプリ」を使えば簡単に追加することが出来ます。
楽天SIMアプリで高速通信の追加、節約が可能
高速通信容量は、楽天SIMアプリを開くと真ん中にある「データチャージ」から簡単に追加購入することが出来ます。
とはいっても、出来れば追加せずに使いたいですよね。このようなときは、高速データ通信をOFFにしてギガ数を節約しましょう。
楽天SIMアプリの真ん中にある「高速データ通信」のスイッチでOFFにする事で、高速通信をOFFにする事が出来ます。こうすると、200kbpsの速度に制限されますが、高速通信容量を消費しません。
普段は高速データ通信をOFFにして運用し、動画やウェブサイトを見るときなど、通信速度を速くしたいときに高速データ通信をONにすれば無駄なく使うことが出来ます。おうちのWi-Fiなどと組み合わせて、賢く通信を使いましょう。
楽天モバイルデータSIMプランの選び方
樂天モバイルのデータSIMは、3.1GBのプランから30GBのプランまで選ぶことが出来ますが、どの容量が自分にとって最適かどうか分かりづらいですよね。ここでは、用途に応じて最適なプランを解説します。
とにかく安く使いたい方はベーシックプラン
ベーシックプランは、高速通信が出来ない代わりに、料金が最も安いプランです。
一見不便そうにも思えますが、LINEやFacebook、Eメールなど、文字を主体とするやりとりをする方には十分なプランです。
これに限らず、楽天モバイルで初めてスマホデビューをする方や、家のWi-Fi使うことが多い方にオススメです。使用するレベルに合わせて、徐々にギガ数をあげていきましょう。
そこそこ使う方は、3.1GBプランか5GBプラン
3.1GB〜5GBのプランは、多くの人にオススメできる標準的な容量のプランです。LINEやFacebook、Eメール等のやりとりはもちろんのこと、Webでの調べ物やYouTubeなどを外出先でもストレス無く閲覧することが可能です。
ただし、ガンガンに使える程の容量は無いため、家のWi-Fiを利用したり、高速通信をOFFにしたりして、ギガ数のこまめな節約が必要になる場合があります。
ですので、外で動画を見る機会が少ない方はこのプランがオススメです。
外で動画をガッツリ見たい方は10GBプラン〜
外でもガンガンにスマホを使いたい、YouTubeなどの動画を見たいという方は、10GB以上のプランがオススメです。
10GB以上の高速通信容量があれば、通勤電車の中で動画を見たり、ゲームをしたりしても余裕の通信容量があります。仕事で家に居る機会が少なく、家のWi-Fiを使えない方にもオススメです。
また、カフェやホテルなど、一定の場所にとどまって使う機会が多い場合は、楽天モバイルのオプションにある「樂天モバイル by エコネクト」を契約するのもオススメです。
エコネクトは、月額300円で全国の駅やホテル、空港、カフェなどに設置されたWi-Fiスポットでインターネットが使えるようになるオプションです。
このWi-Fiスポットを利用すれば、高速通信容量を消費せずに高速インターネット通信をする事が出来るので、動画やゲーム等もガンガン使うことが出来ます。
楽天モバイル by エコネクトについて詳しくは楽天モバイルでもWi-Fiは使える? 家でも外でもWi-Fiを使う方法まとめ!で紹介していますので参考にして下さいね。
楽天モバイルデータSIMはこんなにお得!
あまったデータ容量の繰り越しが出来る!
契約したプランの高速通信容量が余ったときは、翌月に繰り越すことが出来ます。上図でいうと、3.1GBプランを契約していて、300MB余った場合は、この余った分の300MBを翌月に繰り越して使うことが出来ます。
データの繰り越しが出来る期限は翌月までですが、翌月の通信は繰り越したデータ容量から先に消費されますので、基本的に使い切れないということはありません。
ドコモなどでは、契約したプランの通信容量が先に消費されるので、これに比べるとすごく良心的ですね。
あまった通信量をシェア出来る!
もし、楽天モバイルを複数回線契約したり、家族も使っていたりする場合は、余った通信容量を翌月に分け合う「データシェア」を組むことも出来ます。(月額100円のオプション)
余った通信容量をシェアするだけなので、余らなければシェアすることが出来ません。一般的な契約プランの通信容量をシェアする方法とは違うので注意して下さい。
楽天モバイルのデータシェアのメリットは、余った通信容量を無駄なく使う事が出来る点です。データ通信プランは余裕を見て少し大きめのプランに加入する方が多いと思いますが、これだと余ってしまいますよね。
余った分は翌月に繰り越して使えるとは言え、同じ使い方をするのであれば翌月も同じように余っていってしまいます。こうして繰り越したデータ通信が使い切れずに積もっていくと、いずれは使い切れなかった分が失効してしまいます。
このような無駄になってしまう高速通信容量を、家族などの通信をよく使う方にシェアすることで、無駄なく使い切ることが出来ますよ。
楽天ポイントが貯まる!
楽天モバイルを契約すると、「楽天スーパーポイントアッププログラム」(略してSPU)によって、楽天市場でのお買い物で貰える楽天スーパーポイントが+2倍になります。
通常の楽天会員は1倍の100円で1ポイントしか貰えませんが、楽天モバイルを契約することで+2倍の合計3倍のポイントが貰えるようになります。3倍になると、100円で1ポイント貰えていたのが、3倍の3ポイント貰えるということです。
この他にも、楽天モバイル利用料金100円ごとに1ポイントの楽天ポイントを貰うことが出来ます。さらに、楽天モバイルの支払いを楽天カードで支払うと、楽天カード利用分100円に付き1ポイント貰うことが出来るので、ポイントの二重取りをする事が出来ます。
例えば、楽天モバイルの利用料金が1,000円だった場合、楽天モバイルで貰えるポイントは10ポイントです。これを口座振替で支払った場合は特に何もありませんが、楽天カードで支払った場合は、カード利用分1,000円に対してまたポイントが10ポイント貰えるので、合計で20ポイント貰える事になります。
このように、楽天モバイルを含め、楽天のサービスを使えば使うほどポイントが貯まりやすくなる「スーパーポイントアッププログラム」を利用することで、楽天ポイントをザクザク貯めることが出来ます。
貯まったポイントは、楽天モバイルの支払いに使えるほか、楽天市場でのお買い物や、楽天ポイントに対応したお店で使うことが出来ます。
楽天モバイルデータSIMはこんな人にオススメ!
楽天モバイルは、通信速度も安定しており、楽天ポイントが貰えるなど、料金面でも優秀です。格安SIMは他にもたくさんの会社が提供していますが、この中でも楽天モバイルは非常にオススメです。
特に、以下のような場合を検討している方は、楽天モバイルがオススメです。
- ガラケーとスマホの2台持ちをしたい!
- iPadやタブレットなどを、格安通信で使いたい!
- 楽天モバイルのスマホとタブレットのデータをシェアして使いたい!
- 楽天ポイントを多く貯めたい!
通話はガラケー、通信はスマホで使いたいというような場合は、キャリアでかけ放題を契約したガラケーと、楽天モバイルのスマホにデータSIMを契約した2台を使い分ける方法もオススメです。こうすることで、両社のいいとこ取りをする事が出来ます。
また、iPadやタブレット等もキャリアで契約すると月額5,000円以上はしてしまいますが、楽天モバイルなら月額1,000円以下でも十分に使えるのでオススメです。
あまった通信容量は、家族とシェアしたり、2台目とシェアしたりすれば、無駄にすることもありません。
このように、毎月の通信費をとにかく節約したい!という方には楽天モバイルはイチオシの格安SIMです。
楽天モバイルデータSIMの申し込み方
楽天モバイルのデータSIMは、楽天モバイルの公式サイトから申し込みをする事が出来ます。
申し込みをする際の注意点として、本人確認書類があります。「データSIM」の場合は本人確認書類は必要ありませんが、「050データSIM」を申し込む際は本人確認書類の提出が必要になります。
「050データSIM」を申し込む際は、免許証やパスポートなど、本人確認書類を手元に用意しておきましょう。
楽天モバイルの申し込みは、以下のリンクから申し込む事が出来ます。
上記のボタンをクリックすると公式サイトが表示されますので、「今すぐお申し込み」をクリックします。
必要な本人確認資料などが表示されます。データSIMの場合は特に必要ありませんので、「今すぐWebでお申し込み」をクリックして先に進みます。
次に、申し込む回線の種類を選びます。データSIMはドコモ回線しかないので、ここはドコモ回線を選びましょう。
ちなみに、「050データSIM」の場合はドコモ回線、au回線両方に対応しています。お好きな方を選んで下さい。
次に、端末とSIMカードを同時に申し込みするか、SIMカードだけを申し込みするかを聞かれます。今回の例では、SIMカードのみを契約していきます。
申し込みタイプを選んだら、持ち込み端末に保証をかけるかどうか聞かれます。「つながる端末保証」は、月額500円を支払うことで、落下や水没、故障した際に1回につき上限5万円までを年2回まで保証してくれるサービスです。
端末保証をかけたい場合は申し込みをして下さい。
次に、SIMタイプを選びます。今回の例では、データSIMを選びました。
最後に、料金プランを選択します。お好きなプランを選んで下さい。選び終わったら、すぐ下にある「SIMサイズ選択へ進む」をクリックします。
SIMサイズとは、端末に装着するSIMカードの大きさのことです。「nano SIM」「マイクロSIM」「標準SIM」があり、端末によってそれぞれ適切なサイズが異なります。
あなたが持っている端末のSIMカードサイズは、楽天モバイルの「動作確認済み端末一覧」ページで調べることが出来ます。
適切なSIMカードサイズを選んで、次に進みましょう。次の「オプション選択」と「アクセサリー選択」はお好みによって選択して下さい。データSIMの契約ではほぼ必要ないものばかりなので、今回は飛ばしました。
「オプション選択」と「アクセサリー選択」が済むと、楽天IDでのログインを求められます。楽天会員の方はここでIDとパスワードを入力してログインして下さい。
まだ楽天会員で無い方は、すぐしたの「楽天会員新規登録(無料)へ」をクリックすると会員登録することが出来ます。
楽天会員でログインすると、契約情報の入力や支払い情報の入力画面になります。楽天会員でログインしていると、氏名や生年月日は自動的に入力されています。間違いが無いか確認しておきましょう。
支払い方法は、クレジットカードもしくは口座振替から選ぶことが出来ます。お好みに応じて選択して下さい。
最後に、重要事項を確認して申し込みをすれば完了です。
SIMカードが届いた後に行う初期設定(APN設定)については、【画像で徹底解説】楽天モバイルのAPN設定方法・注意点まとめで詳しく解説していますので参考にして下さい。
楽天モバイルのデータSIMはどうなの?まとめ
以上が楽天モバイルのデータSIMについてでした。
ここまでの流れをまとめると・・・
- データSIMは、090や080の電話やSMSが使えないデータ専用
- データSIMが使えるのはドコモ回線のみ
- ギガ数を使い切ったら200kbpsに制限
- あまったギガ数は翌月に繰り越しまたはシェア可能
というような感じです。
スーパーホーダイの1Mbps使い放題に比べると若干お得感に欠けますが、それでもキャリアに比べれば随分安く通信を使うことが出来ますね。
データSIMが使えるのはドコモ回線のみなので、対応端末を持っていない方は若干ハードルが高いかもしれません。
その場合は、楽天モバイルで販売されているタブレットやポケットWi-Fiの機器を購入することで、通信が使えるようになりますよ。楽天モバイルの機器について詳しくは、以下のリンクをチェックしてみて下さいね。