格安SIMは組み合わせて更に安くする時代へ❗
楽天自社回線の通信品質に不安がある方は、他社通信×RakutenLinkアプリで快適通信+無制限かけ放題がタダ❗
楽天モバイルを使ってみてわかったデメリット
楽天モバイルはプランも豊富で安いし、早速乗り換えよう!
・・・と言いたいところですが、契約前にチェックしておきたいポイントもあります。楽天モバイルはメリットが多いように見えますが、格安で提供する仕組み上、デメリットがあります。
楽天モバイルを契約してから「こんなはずじゃ無かった・・・」とならないためにも、しっかりとデメリットについても理解しておきましょう。
今回は、僕が楽天モバイルを使って見てわかった注意点とその対処法をご紹介します。
通信・通話に関するデメリット
楽天モバイルの通信速度は、他社の格安SIMに比べて速いほうですが、それでも時間帯や曜日によって通信速度が極端に遅くなることがあります。
通信速度が極端に遅い時がある
楽天モバイルの通信速度は比較的安定して速度が出ますが、それでも11時〜13時、18時〜21時は通信速度が極端に遅くなることがあります。この原因は、昼休みや帰宅ラッシュです。みなさんが同時にスマホで通信を行うため、楽天モバイル側の通信設備が混雑して通信速度が遅くなってしまいます。
LINEやメール、TwitterなどのSNSを使う程度なら支障は無いですが、動画やゲームになると読み込みに時間がかかって支障が出てくる可能性があります。
特に金曜、土曜、日曜の18時移行と平日の12時前後は他の曜日に比べて混雑するため、メールの受信すら困難なほど遅くなる時があります。
しかし、楽天モバイルでは通信速度改善のための設備増強を定期的に行っています。そのため、現在は通信速度が遅くても、通信設備が増強される望みがあります。
一部の端末ではテザリングができない
テザリングとは、スマホのインターネット回線をWiFiの電波を利用して他の端末に分けてあげられる機能です。PCやタブレットなどの単独でインターネットができない機種でも、この機能を使えばインターネットにつなぐことができます。
お手持ちのスマホでテザリング機能をサポートしていたとしても、楽天モバイルに乗り換えるとテザリング機能が使えなくなる場合があります。
あなたがお持ちの端末でテザリングに対応しているかどうかは、楽天モバイルの動作確認ページから確認することができます。
もしこれまでテザリング機能を利用していて、使えなくなってしまうのが困る方は、楽天モバイルで販売されているスマホに乗り換えるか、ポケットWi-Fiを利用しましょう。
※2017年8月に適用された総務省のSIMロック解除に関するガイドラインにより、ドコモの端末は、2017年秋冬モデルから格安SIMでテザリングが出来る機種が増えました。
VoLTE対応機種が限られている
楽天モバイルで販売されている端末によっては、VoLTEに対応していません。VoLTEは、「ボルテ」と読み、音声回線とは別に、通信のLTE回線を利用して音声品質を向上させた技術のことです。
VoLTEに対応していると、相手の声が延滞しにくくクリアに聞こえるほか、ドコモ、au、ソフトバンクでは、VoLTEを利用して通話相手に自分のスマホの画面を共有したり、ビデオ電話ができたりするサービスを提供しています。
docomo、au、SoftBankを使っているときは、特に意識せずにVoLTEが使えていたため、高音質の通話が普通に出来ていました。しかし、楽天モバイルで販売されている海外メーカーやau、SoftBankの端末を楽天モバイルで使う場合は、VoLTEに対応していません。そのため、今までよりも音声品質の質が落ちてしまいます。
VoLTEに対応している機種は、楽天モバイルで販売されている日本のメーカーの端末が主にVoLTEに対応しているほか、ドコモのVoLTE対応端末であれば、引き続き楽天モバイルで利用する場合もVoLTEに対応します。
どうしても高音質の通話が必要な場合は、VoLTE対応機種に買い換えましょう。
楽天でんわのデメリット
楽天でんわはやり方が少し面倒(iPhoneの場合)
iPhoneで楽天でんわを使う場合は、標準の電話アプリに比べて不在着信のかけ直しが面倒です。
楽天でんわを使用した通話料半額(30秒20円から30秒10円)や、かけ放題を利用するには楽天でんわアプリから電話をかける必要があります。iPhone標準アプリで楽天でんわを使うには、プレフィックス番号(「楽天でんわサービスを使って!」と宣言する役目をする番号)を電話番号の頭に追加して発信しなければなりません。
面倒くさいのは、不在着信の掛け直しです。
iPhoneの場合は、標準アプリの「電話」に着信がきます。この電話アプリから掛け直してしまうと、かけ放題の適用がされません。30秒ごとに20円の通話料がかかってしまいます。これを防ぐためには、普段から意識して「着信は楽天でんわアプリからかけなおす」と意識しておかなければなりません。
たまーにこの意識を忘れてしまって「電話」アプリから掛け直してしまうと、かけ放題の基本料+高額な通話料が請求されてしまいます。安くするために楽天モバイルに乗り換えたのに安くならなかったという「楽天モバイルにぼったくられた感」がハンパないです・・・。
このようなトラブルを防ぎたい方は、ドコモやauなどのカケホーダイのままの方が金銭的にも精神的にも負担がないのでオススメです。
どうしてもiPhoneの標準アプリで電話をかけたい方へ
プレフィックス番号を一括で登録してくれるアプリを使って、iPhoneに登録されている連絡先すべてにプレフィックス番号を登録してしまう方法があります。アプリを使えば、楽天でんわのプレフィックス番号003768を連絡先全件に追加することが出来ます。
楽天でんわのかけ放題契約タイミングに注意が必要
楽天モバイルのかけ放題は、上述のようにプレフィックス番号を追加して通話した場合のみ適用となります。「今月は話しすぎたから、かけ放題のオプションに入っておこう」となった場合に、それまで電話をした通話料はかけ放題の対象になりません。
もし月途中でかけ放題に切り替えた場合は、楽天でんわのかけ放題オプションの月額料金+かけ放題が適用される前の通話料が請求されることになります。
対して、ドコモ、au、ソフトバンクでは、話しすぎた後にかけ放題プランに変えると、プラン変更をした月の初めまでさかのぼってかけ放題を適用してくれるため、プラン変更をする前に利用した通話料もかけ放題とみなしてくれるからです。
このように、楽天モバイルのかけ放題とドコモ、au、ソフトバンクのかけ放題とは仕組みが違うため注意が必要です。
楽天モバイルのかけ放題オプションを変更する場合は、月の初めから加入するようにしましょう。
契約に関するデメリット
楽天モバイルの音声SIMを契約するとき、最低利用期間があることに注意してください。一度契約してしまうと、最低利用期間内の解約は違約金が発生してしまいます。これは、「通信が遅すぎて使い物にならないから解約したい」というような、楽天モバイルのサービス側の責任であっても発生してしまいます。
スーパーホーダイプランの最低利用期間
スーパーホーダイの最低利用期間は、プランS・M・L・LLの全てに最低利用期間があります。最低利用期間内に解約すると、9,800円の契約解除料が発生してしまいます。
スーパーホーダイは後述の組み合わせプランと違って、090や080から始まる電話番号が使える「通話SIM」に対応したプランしか用意されていません。最低利用期間の設定されていない「データSIM」が無いので、必ず一定期間、契約期間が縛られてしまいます。
ただ、この最低利用期間も、あなたの都合に合わせて選ぶことが出来ます。スーパーホーダイでは、1年、2年、3年の期間から最低利用期間が選べるようになっています。1年間は必ず利用することが前提となっており、1年以下はありません。
最低利用期間内に解約すると、契約解除料分を損してしまうので、極力解約は避けるようにしましょう。
組み合わせプランの最低利用期間
組み合わせプランの最低利用期間は、SIMカードの種類によって変わります。組み合わせプランでは、以下の3種類のSIM種類があります。
- 通話SIM
- 050データSIM
- データSIM
このうち、「通話SIM」だけ最低利用期間が設定されています。通話しむの最低利用期間は、契約月から起算して1年間です。1年以内の解約は、9,800円の契約解除料が発生します。
日割りにならない
楽天モバイルを契約したり解約したりするとき、プランの月額は月初めでも月末でも日割りにはなりません。
組み合わせプランを契約するときは、初月無料キャンペーンを行っているので気にしなくても大丈夫ですが、スーパーホーダイではこのキャンペーンを行っていないので、契約日が月末でもプランの全額がかかってしまいます。使っていないのに、全額請求されるのは気分が悪いですよね。
解約に関しても同じです。基本料とオプション料金などは、1ヶ月のどの日に解約しても日割りになりません。ついたちに解約しても月額が全額請求されてしまいます。
これを避けるためには、「契約するのはついたち」「解約するのは月末」と覚えておきましょう。なるべくコストを抑えるには、こういったタイミングも重要ですね。
サービスについてのデメリット
楽天モバイルは、ドコモ、au、ソフトバンクに比べて以下のような便利なサービスが使えません。
キャリアメール(MMS)が使えない
キャリアメールとは、@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jp、@softBank.ne.jpなどの携帯3社が発行しているメールサービスです。
キャリアメールでは、パソコン用のメールアドレスと仕組みが違うため、メールのやり取りがLINEのようなチャット形式で行えるのが特徴です。
しかし、楽天モバイルを契約しても、このキャリアメールは使えません。楽天モバイルは、ドコモの回線を借りて通信サービスを提供しています。そのため、スマホのアンテナ表示がドコモになっていても、ドコモのメールアドレスは使うことができません。
その代わり、楽天モバイルを契約すると、@rakuten.jpというメールアドレスがもらえます。このメールアドレスはパソコンのメールと同じ機能なので、キャリアメールの扱いではなく、MMS機能もありません。
僕は、この@rakuten.jpのメールアドレスは使わないことをオススメしています。なぜなら、楽天モバイルを解約するとこのメールアドレスも使えなくなってしまうからです。
メールアドレスが使えなくなると、大切なメールが届かなくなったり、メールアドレスの変更手続きをしたりして、無駄な労力や損失が発生しやすくなります。
こうならないためにも、GmailやiCloudメールなど、スマホを解約しても使い続けられるメールサービスを使いましょう。
キャリア決済が使えない
ドコモ、au、ソフトバンクでは、商品の購入代金を毎月の携帯電話代金と一緒に支払える「キャリア決済」を使うことができます。しかし、楽天モバイルではこのキャリア決済が使えません。
キャリア決済の市場は年々縮小しており、おサイフケータイやQUICPayなどの電子マネーに変わりつつあります。それでもキャリア決済でなければ加入できないサービスや商品があります。
代表的なのは、アイドルグループのファンクラブ年会費や、リクエスト曲を投票するための投票権の購入です。これらはキャリア決済でなければ利用できないところがまだ多く残っています。
楽天モバイルに乗り換えてしまうと、これらのサービスが利用できなくなってしまいます。
サポート体制のデメリット
楽天モバイルでは、ドコモ、au、ソフトバンクに比べ、サポート体制が弱いです。これは、格安でサービスを提供している分、サポートのコストをあまりかけられないのが原因です。
実店舗が少ない
楽天モバイルを申し込むときや、サポートを受けるときは、主にネットの公式サイトから行うようになっています。ネットから申し込むことができない人達のために、一部イオンなどに実店舗を出しています。
実店舗では、複雑な申し込み手続きをショップの人にやってもらったり、番号そのままで乗り換えが当日中に開通したり、わからないことがあれば聞いたりすることができます。
このように、実店舗が利用できると色々と便利なのですが、楽天モバイルは実店舗がほとんどありません。例えば僕の住んでいる岐阜県ではわずか2店舗しかないのです。(2017年11月現在)
このため、実店舗が遠くて利用できない人は、申し込みや利用に関するハードルが高くなっています。楽天モバイルの申し込みやトラブルの解決は、後述する公式サイトのサポート窓口からでも問い合わせることができます。
問い合わせ先が繋がりにくい
上述の通り、楽天モバイルでは実店舗が少なく、満足なサポートが受けられません。唯一のサポート窓口は電話やメールなどでも行っていますが、メールの返事が遅かったり、電話が繋がりにくかったりして、困ったことをすぐ解決できるアドバイスがなかなか受けられません。
オペレーターのサポート以外にも、人工知能であるAIを利用したチャットサポートも提供していますが、具体的に分からないことを質問できる力がないと難しいと言えます。
例えば上図の左にあるように、具体的な質問として選択していける力があれば使えるかもしれません。
しかし、上図右のように曖昧な質問になると全く役に立ちません。「楽天でんわの請求額が思っていたより高い」と言う疑問をAIチャットで質問しても、明確な答えは得られませんでした。これなら関連した答えが出てくるGoogle検索で初めから答えを探したほうが早そうです。
このようなことも、店舗のスタッフさんやオペレーターさんに気軽に聞くことができないので、困ったことはある程度自力で解決する能力が求められます。
まとめ
今回は、楽天モバイルのデメリットをまとめてみました。デメリットを読んでいると、乗り換えるのに不安になるかもしれません。
しかし、僕はこれらのデメリット以上にメリットが上回っていると思います。楽天モバイルを実際に使っていますが、非常に満足しています。不安な方は、ぜひ楽天モバイルを使ってみて分かったメリットも読んでみてください。
これらデメリットにも納得できるようであれば、楽天モバイルは非常にオススメです!もし楽天モバイルを契約するときは、以下をチェックしてから申し込んで下さいね!