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楽天モバイルのiPhoneは買っても大丈夫?「海外販売モデル」と「メーカー認定整備済み」の謎とは
「楽天モバイルでiPhoneを買おうかな」と販売ページを見てみると、見慣れない「海外販売モデル」と「メーカー認定整備済み」の文字が・・・。
この「海外販売モデル」「メーカー認定整備済」とは、一体何なのか? 購入して大丈夫なのか、ものすごく気になりますよね。
今回は、楽天モバイルで販売されている「海外販売モデル」のiPhoneがどういったiPhoneなのか? と「メーカー認定整備済」は購入しても大丈夫なのか? について解説しました。
海外販売モデルのiPhoneって何が違うの?
いざ、楽天モバイルでiPhoneを買おう! と思って販売ページを見ると、見慣れない「海外販売モデル」の文字が・・・。「海外モデルってなんだか怪しそう。買って大丈夫なの?」と不安になりますよね。
何故楽天モバイルが海外販売モデルを取り扱っているかというと、新作の国内向けiPhoneを取り扱いするには、相当な販売台数がないとAppleと取引する契約が出来ないからです。
楽天モバイルも、docomoやau、SoftBankのようにアップルと取引して日本向けモデルを販売したら良いのに・・・なんて思いますが、そこは大人の事情により難しいようです。なので新作のiPhoneでは無く、型落ちのiPhoneや整備品を扱っているというわけですね。
では、海外販売モデルのiPhoneと、日本のiPhoneでは、仕様や価格などでどのような違いがあるのでしょうか ? 仕様と価格、その他の面も含めて国内モデルと比べてみました。
国内と海外のiPhoneは仕様が違う
国内向けのiPhoneと海外向けのiPhoneは、本体の仕様にどのような違いがあるのでしょうか? 楽天モバイルで販売されている海外販売モデルのiPhoneと、Apple Storeで販売されている日本向けのモデルを比べてみたところ、主に端末のストレージ容量(記憶容量)が異なるようです。
iPhone SE | 楽天モバイル 海外販売モデル |
Apple Store 日本モデル |
---|---|---|
ストレージ容量 | 16GB・64GB | 32GB・128GB |
カラーラインナップ | シルバー、スペースグレイ、ゴールド、ローズゴールド | |
付属品 | Lightning – USBケーブル、USB電源アダプタ、イヤフォン、マニュアル、SIM取り出しピン | |
マニュアル表記 | 英語 | 日本語 |
日本モデルでは、本体のストレージ容量の種類が32GBと64GBの2種類に対して、海外販売モデルのiPhoneSEでは、本体のストレージ容量は16GBと64GBの2種類です。単純に見て、楽天モバイルで販売されているiPhoneは、Apple Storeで販売されている国内向けモデルの半分しかありません。
その他、カラーバリエーションや付属品、見た目などに違いはありませんが、本体に付属しているマニュアルは英語表記になっています。
価格の違い
iPhone SE | 楽天モバイル 海外販売モデル |
Apple Store 日本モデル |
||
---|---|---|---|---|
ストレージ容量 | 16GB | 64GB | 32GB | 128GB |
端末価格 | 16GB:41,800 | 64GB:46,800円 | 32GB:39,800円 | 128GB:50,800円 |
楽天モバイルで販売されている64GBモデルは46,800円となっていますが、Apple Storeで販売されている128GBモデルは50,800円、差額にしてたった4,000円です。たった4,000円足すだけでストレージ容量が倍になることを考えると、Apple Storeで販売されている日本モデルの方がコストパフォーマンスはいいといえるでしょう。
ただ、楽天モバイルは不定期に半額を超える超絶割引のセールを開催している場合があります。Apple Storeでは値引きセールなどは絶対に行わないので、このあたりは楽天モバイルに軍配があがりますね。
(上図は2018年9月のものです。)
このようなセール時に購入できたら、ストレージ容量が半分だとしても納得せざるを得ないですよね。楽天モバイルではこのようなセールを不定期に行っています。iPhoneがセールを行っているかどうかは、以下の公式サイトをチェックしてみて下さい。
海外向けiPhoneでも、日本でちゃんと使えるの?
上述の内容から、仕様と価格を比べてみたところ、大きく違う点はストレージ容量が違う程度しか見受けられません。
しかし、ストレージの容量以外にも日本向けに作られたモデルと、海外向けに作られたモデルには違いがあります。それは、掴める電波帯が海外の携帯会社に最適化されている点です。
海外販売モデルは海外の携帯会社が扱っている電波帯が使えるように最適化されていますが、日本で使われている電波帯もきちんと最適化されているので問題なく使うことが出来ます。その他の基本性能は変わりありません。
通信事業者 | SoftBank | au | docomo | 海外事業者 |
海外モデル(A1662) | ◎ | ○ | ○ | ◎ |
国内モデル(A1723) | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
上の表は、一般的な海外モデル(A1662)と国内モデル(A1723)の対応電波帯を比較した表です。海外モデルは国内の携帯事業者が使用している電波帯の対応数がやや少ないものの、しっかりと対応していることが分かります。
ただ、楽天モバイルが扱っているiPhoneがどの国のモデルなのか公表されていないので、どの電波帯に対応しているのかは、正確には把握できません。これは、楽天モバイルがその時々の仕入れによってどの海外モデルを仕入れられるのか分からないからでしょう。
また、海外版のスマホでは、技適マーク(日本の電波法で定めている技術基準に適合しているスマートフォンであることを証明するマーク。このマークの無いスマホに日本で発行されたSIMカードを入れて使うと違法になります)がついているかどうかも気になる点ですが、楽天モバイルのサポートの方に確認したところ、「全てに技適マークはついている」ということです。
その他に気になる点と言えば、公式サイトにある「インストールされているアプリや設定仕様が異なる場合がある」という表記です。
海外販売モデルも初期設定の段階から日本語に出来るため、管理人が通常使用した感じでは、日本モデルと海外モデルの違いが分かりません。
具体的に何が違うのか、楽天モバイルのサポートの方にお聞きしてみましたが、これ以上の情報は教えてもらえませんでした。もともと販売されていた国によって設定が異なるため、一概にはっきりしたことは言えないようです。
海外版ならシャッター音が消せる?
iPhoneはマナーモードにしてもシャッター音が消せないことで有名です。このシャッター音が消せない仕様は、業界の自主規制がある日本モデルのみで、海外では普通にシャッター音を消すことが出来ます。そのため、シャッター音を消すためだけにわざわざ海外モデルを購入するユーザーもいるようですね。
楽天モバイルで販売されているiPhoneも海外モデルなので、シャッター音を消すことが出来るのでしょうか?
調べて見たところ、楽天モバイルで販売されているiPhoneでも、「マナーモードにすればシャッター音が鳴らない」仕様になっています。
ただし、楽天モバイルで販売しているiPhoneは、もともとの販売国が異なるものが混在していますので、すべてのモデルでシャッター音が消せるとは限りません。「届いたiPhoneの仕様が、シャッター音が消せるモデルだったらラッキー」くらいの気持ちでいるといいと思います。
iPhoneを使いたかったけど、シャッター音が気になって手が出なかった! という方にとっては、楽天モバイルのiPhoneは最適な選択肢ですね!
商品は新品だけど開封済み
楽天モバイルの公式サイトでは、扱っている海外販売モデルのiPhoneは全て新品と記載されています。しかし、到着したiPhoneは開封されています。
通常新品のiPhoneは、外箱に透明なビニールでくるまれているのですが、このビニールが剥がされている状態で到着します。
これは、楽天モバイルが検品とSIMカード装着のために一度開封しているからだそうで、楽天モバイル公式サイトにも記載されています。新品である事には変わりないそうなので、安心ですね。
メーカー認定済み整備品とは?
楽天モバイルでは、「海外販売モデル」の他に、「メーカー認定整備済」というiPhoneが販売されています。「メーカー認定整備済」ということは、いかにも何かがあった訳あり商品だという事はすぐに察すると思います。(笑
この訳あり整備品は、何の訳ありなのか? 購入してすぐに壊れたりしないか? 気になりますよね。これについて調べて見ました。
「メーカー認定整備済iPhone」について要約すると、一度販売した商品に何らかの不具合や返品があり、それをメーカーが修理し、厳しいチェックを経て新品同様の品質にしたものです。一度修理や返品されている分、新品を買うよりもお値打ちな価格になっています。
一度お客さんの手に渡った商品ですが、ボディや電池パックなどの消耗品は全て新品に交換されています。メーカー認定整備済み品は、新品と同じく1年のメーカー保証が付いています。
楽天モバイルが扱っているメーカー認定済み整備品は、海外モデルをベースにしているため、上記の「海外販売モデル」と同じく、日本モデルとして販売されたiPhoneと違う点があります。上述した「海外向けiPhoneでも、日本でちゃんと使えるの?」の項で解説したとおり、日本で使用する分には全く問題ありません。
整備済iPhoneは新品同様!キズや汚れはなし
Apple公式サイトによると、認定整備済製品とは、“Appleの厳しい整備プロセスを経て販売される、新品ではないApple製品のことです。技術的な問題があって返品された一部の製品を含みますが、すべての製品に対しAppleの品質基準をクリアしていることを確認しています。”とあります。
つまり、何らかの不具合があって返品されたiPhoneや検品時に問題があったiPhoneをAppleが部品交換などをして再整備し、品質基準をクリアした新品同様のiPhoneという事になります。
それでも一度返品されたり人の手に渡っているなら、ボディや画面に細かいキズが付いているのでは? と心配になりますよね。それについても調べたところ、Apple公式サイトの「認定整備済」ページの説明を見ると、整備済製品は、「機能の完全なテストを実施し、テストで不具合が検出された部品を交換」「徹底したクリーニングプロセスと検査を経て販売されている」とあります。
ということは、ボディや画面などの細かいキズについても徹底した品質管理がなされており、新品同様になっていると考えても良さそうですね。
整備済iPhoneは新品と同じ保証あり!
メーカー認定整備済み品にもメーカー保証が付くのかどうか気になるところですよね。公式サイトによると、「メーカー認定整備済 iPhoneは、SIMカードを挿入し通信開始後1年間、Apple Inc.のハードウェア保証の対象です。」とあります。
このAppleのハードウェア(製品)保証とは、上図にある「AppleCare Products」のことです。AppleCareは製品購入後一年間の製品保証に加え、90日間の無償電話サポートが付いたAppleが公式に提供しているメーカー保証です。メーカー認定整備済み品にも、同様のハードウェア保証が付いているのは嬉しい限りですよね。
このアップル製品保証はすごい手厚くて、初期不良や自然故障などは電話一本で新品同様の同等品に無償で交換してくれます。他にも、通常使用していたにもかかわらずホームボタンやスイッチ類の反応が悪くなった場合や、バッテリー駆動時間が急に短くなった場合などは、「自然故障」とみなされて、1年間は無料で修理や交換をしてもらうことができます。
管理人も、何度かiPhoneやiPadを壊してしまったときに、AppleCareで新品同様品に交換して貰いました。電話をしてから交換まで、大体二日程度で完了するので非常に助かります。
もし保証期間が1年では心配という方は、保証期間を延長することも出来ます。その場合は、楽天モバイル契約時に「つながる端末保証 by 楽天モバイル」(毎月500円)に申し込むか、端末購入後30日以内にApple Online StoreやApple Storeにて、「AppleCare+」もしくは「AppleCare Protection Plan」(税別14,800円)に申し込む事で、最大2年間まで保証期間を延長することが出来ますよ。
箱は新品と同じ?
美しく高級感のあるiPhoneの箱も、魅力の一つですよね。あの実物大のiPhoneが描かれた美しい箱から新品のiPhoneを取り出すときは、なんとも言えずワクワクするものです。
楽天モバイルの公式サイトによると、「製品によっては化粧箱の仕様が異なる場合や、本体・付属品を箱の外側に取り付けて梱包されている場合がございます。」「メーカー認定整備済 iPhone専用箱にて送付させていただきます。」とあります。
これはつまり、楽天モバイルで販売されているメーカー認定整備済みのiPhoneは、新品の化粧箱には入っていないということになります。箱のイメージについては、おそらくAppleCareで修理交換した際に送られてくるこんな感じ↓の箱に入って届くと思われます。
箱が違っても、iPhoneの仕様自体になんら変わりありませんが、整備済iPhoneの箱は、高級感や美しさという点でどうしても新品のiPhoneの箱と比べると見劣りしてしまいます。「新品の箱に入っているiPhoneがどうしても欲しい!」という方は、楽天モバイルではなく、アップルストアなど別の方法で新品のiPhoneを購入しましょう。
付属品(アクセサリー)に違いはあるの?
付属品については、新品のiPhoneと特に変わりありません。Lightning – USBケーブル、USB電源アダプタ、イヤフォン、マニュアル(英語)、SIM取り出しピンが同封されています。これらは全て新品です。
メーカー認定整備済み品も海外仕様のiPhoneのため、マニュアルも英語版が付属しています。その他、電源アダプタは日本国内の基準に準拠したものが同梱されています。
マニュアルが英語で困らない?
前述の通り、メーカー認定整備済み品は海外仕様のiPhoneのため、マニュアルは英語仕様の物が付属しています。
「マニュアルが英語なら、使うときに困るんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、iPhoneに付属しているマニュアルは下図のような簡素な物です。
このマニュアルは、1枚の小さな紙に、電源の入れかた、ホームボタンの使い方、充電の仕方など、“超”基本的なことが書いてあるだけのものですので、ほとんどの人は全く使うことがないと思います。このマニュアルが英語になったところで、全然困らないですよね。
そもそもiPhoneは、だれでも説明書を読まなくても使えるように分かりやすく、シンプルな設計がされています。マニュアルを読むよりも、実際に触って操作に慣れていく方がよっぽど上達が早いでしょう。
マニュアルは英語でも、iPhone本体の表示言語は日本語になっていますし、操作上困ることはほとんどありません。
もし、日本語で書かれた具体的な使い方についてのマニュアルが読みたい場合は、アップルの公式サイトにiPhoneの使い方マニュアルがありるので、参考にして下さいね。
楽天モバイルのiPhoneは買っても大丈夫?まとめ
以上が、楽天モバイルで販売されている「海外販売モデル」と「メーカー認定整備済」iPhoneについての解説でした。
以上の内容を簡単にまとめると
- 海外販売モデルとメーカー認定整備済品は海外モデル
- 調達の関係から、どのモデルかは届いてみないと分からない
- 海外モデルと国内モデルで端末の一部仕様が異なる
- 付属品は全て新品。マニュアルは英語表記
- 海外販売モデルは新品
- メーカー認定整備済iPhoneは新品と同等品
- メーカー認定整備済iPhoneは新品時の化粧箱が付かない
国内で販売されている新品のiPhoneに比べると、このような違いがあります。
海外モデルは国内モデルに比べ、日本の携帯会社が使用している電波帯の対応数がやや少ないものの、シャッター音が消せるというメリットもあります。
加えて、Apple Storeなどの国内モデル正規販売店では決して安売りすることはありませんが、楽天モバイルなら他の格安SIMとは比較にならないほど破格のスーパーセールを行っている場合があります。
(上図は2018年9月のものです。)
このようなセールは不定期に開催されるので、楽天モバイルでiPhoneを購入検討している方は、必ず以下のページからセール情報をチェックしてみて下さい。