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【完全攻略】楽天モバイルで家族とデータシェアをするには? 申し込み方とシェア方法、注意点まとめ!
docomo、au、SoftBankなどでおなじみの、家族間でギガを分け合えるデータシェア。もちろん、楽天モバイルでも使うことが出来ます。
ただ、楽天モバイルの場合はSIMの種類やプラン、データシェアの条件が複雑で分かりづらいですよね。
今回は、どのような条件ならデータシェアを組めるのかや、データシェアを利用する際の料金、どのくらいお得になるのかについて解説すると共に、データシェアの申し込み方から注意点までを解説します。
楽天モバイルのデータシェアとは?
楽天モバイルでも、家族間や友人間などで、データ通信容量をシェア(分け合う)する事が出来ます。このデータシェアは、docomo、au、SoftBankのデータシェアと違って、シェアの仕方や注意点がいくつもあります。
まずは、楽天モバイルのデータシェアの特徴と、データシェアを組むとどのくらいお得になるのか見ていきましょう。
繰越したデータ容量を楽天モバイル同士で分け合える
楽天モバイルでは、余った高速通信容量を翌月に繰り越すことが出来ます。このデータ繰り越しサービスは、自動的に行われるので、別途契約したりオプションに加入する必要はありません。
データシェアは、この余った繰り越し分を楽天モバイル会員同士5回線まで分け合えるオプションの事です。データシェアが行えるのは、楽天モバイル会員同士なら誰でも可能で、SIMの種類、プランにかかわらずシェアすることが出来ます。
具体的にいうと、組み合わせプランの「通話SIM」「050データSIM」「データSIM」とスーパーホーダイの「全てのプラン」がシェア対象です。これら種類の組み合わせに制約は無く、例えば「スーパーホーダイMプランと050データSIMをシェアする」のように、SIMの種類やプランが違うものであってもシェアすることが出来ます。(SIMの種類について詳しくは後述します。)
ただし、データシェアを組めるのは、ドコモ回線のスーパーホーダイプランと組み合わせプランのみです。au回線の組み合わせプランは対象外ですので注意して下さい。
データシェアの利用料金
データシェアの利用料金は、月額100円となっており、これはデータシェアを利用するメンバー全員にかかります。
例えば家族4人で分け合いたいときは、それぞれ100円がかかるので、合計で400円かかることになります。
データの消費は繰り越し分から消費
楽天モバイルのデータ繰り越しシステムは、「繰り越し分から消費」されていきます。例えば、上図の真ん中のメンバーでいうと、2GBのプランを使っていて1GB余った場合は、翌月に繰り越されて3GBになります。この状態で1GB分高速データ通信を使うと、繰り越し分から消費されて2GB余ります。余った2GBは翌月に繰り越されてシェアされます。
これはシェア回線を組んだオーナーやメンバー同じで、高速通信容量の消費は「シェアされた分」から消費されていきます。
シェアされた分から消費されるのは良いのですが、問題は「高速データ通信を使いまくるオーナーがいた場合」です。
上図のように、家族で大容量プランを契約しているオーナーは、一ヶ月で10GB使っていますよね。翌月に余り分5GBが繰り越されていますが、またオーナーが10GBを使ってしまうと、シェアされた5GBを先に使ってしまうため、メンバーにシェアする分をオーナーが使ってしまうことになります。
これは組み合わせプランでも同じで、例えば下図のように一人で使っていたとします。
オーナーは30GBを契約しており、一ヶ月に20GB使っています(15日間で10GB使用と仮定)。余った10GBは翌月に繰り越されて、2台目以降のメンバーにシェアされています。この状態で、オーナーがメイン端末で10GBの高速データ通信を15日間で使うと、シェアされた分の10GBを先に使い切ってしまいます。そうなると、2台目以降のメンバーは、15日以降高速通信が全く出来なくなってしまいます。
ですので、「高速データ通信を余り使わない人が大容量プランを契約する」事がデータシェアを組む際には重要となります。
例えば、上図の家族の例でいえば、1GBしか使わなかった奥さんが大容量プランを契約するとか、一人で複数台を使う場合は、メイン端末では無くサブ機の契約を大容量プランにするというような感じです。
そして、シェアされた分はその月以上繰り越すことが出来ないので、通信を多く使う人がその月の内に使い切ってしまうことが最も無駄なく使うことが出来ます。
繰り越し容量が無い場合のデータシェアは不可
もし、契約プランのギガ数を全て使い切ってしまった場合はどうなるのでしょうか。この場合は、繰り越し容量が無いので翌月はシェアするデータ容量はありません。
この場合も、シェアオプションの月額100円は人数分かかることになります。
ですので、大容量プランを契約している方は、高速データ通信を余らせるように管理しましょう。メンバーの契約プランがデータシェア分ありきのような低容量プランだと、使い切ったことに対して家族から総バッシングを受けることになります。
「使い切っちゃった、てへぺろ(・ω<)」というだけでは許されるものではありませんね。
データシェアを組むとどのくらいお得になる?
実のところ、シェア回線を組んでも、それほど料金は変わりません。家族4人でシェアと仮定し、スーパーホーダイでデータシェアを組んだ場合と、組み合わせプランでデータシェアを組んだ場合のそれぞれの料金がどのくらいの料金になるか調べて見ました。
スーパーホーダイの場合
まず、スーパーホーダイでデータシェアを組んだ場合に、どのくらいお得になるのか計算してみましょう。
参考のために、スーパーホーダイの料金表は下図のようになっています。
スーパーホーダイでデータシェアを組む際は、大容量プラン1回線と、その他の回線は低容量プランを契約するのが一般的です。
例えば、家族4人でデータシェアを組むとき、プランLLの24GBを1回線、その他3回線をプランSの2GBとしたときの料金は、
プランLL5,480円+プランS3回線分4,440円+シェアオプション400円=10,320円
となり、合計で30GBの高速通信容量があります。
次に、4人全員がプランMを契約した場合の料金は、
プランM2,480円×4=9,920円
となり、使える高速通信量は合計で24GBになります。
どちらも大差ありませんが、データシェアを組んだ方が400円高くなる代わりに6GB分お得になりますね。
スーパーホーダイでデータシェアを組むのは疑問
ただ、スーパーホーダイ同士でシェア回線を組むのは、1Mbps使い放題の意味が無くなってしまいます。スーパーホーダイプランの場合は、高速通信容量を使い切っても1Mbpsで使い放題の回線がセットになっている事がメリットです。なるべく高速通信は使い切れる量を契約するのがベストといえます。
データシェアは余った分の高速通信容量を翌月にシェアするため、使い切れないほどの高速通信容量を契約するのは、1Mbps使い放題の回線を契約している意味が無くなってしまいます。
この1Mbpsという回線速度は高速通信と比べて遅いように感じますが、多少制限はあるものの下図のようにおおむねストレス無く使うことが出来ます。
ですので、スーパーホーダイプランの運用としては、全員プランSを契約し、「楽天SIMアプリ」で高速通信をOFFにして運用するのが一般的です。
高速通信をOFFにしておくと、高速通信容量を使うこと無く、1Mbpsで通信し放題になります。ゲームや動画の閲覧など、1Mbpsでは遅い場合に「楽天SIMアプリ」で高速通信をONにすれば、必要なときだけ高速通信を使うことが出来るので無駄がありません。
スーパーホーダイプランは、このような運用を前提とすると、データシェアのような高速通信容量を余らせる使い方は無駄でしかありません。
高速通信容量を使い切っても1Mbpsで通信が出来ることがメリットなのに、これを使わないならスーパーホーダイを選ぶ必要がなくなってしまいます。ですので、スーパーホーダイプランを契約する際は、一人一人必要な分の高速通信容量を選んで契約しましょう。
組み合わせプランの場合
次に、組み合わせプランでデータシェアをした際に、どのくらいお得になるか計算してみましょう。
参考のために、組み合わせプランの料金は下図のようになっています。
各SIMカードの違い
楽天モバイルの組み合わせプランは3つに分かれており、ここで混乱される方も多いかと思います。各SIMカードの違いを簡単に説明すると、一番左の「通話SIM」は電話もSMSも通信も出来るプランで、大手キャリア(docomo、au、SoftBank)と同じ使い方が出来るSIMカードです。
電話番号そのままで楽天モバイルに乗り換えたいときに選ぶSIMなので、多くの方はこのSIMカードで問題ありません。
一番右の「データSIM」は、データ通信のみでSMSや電話は使えません。真ん中の「050データSIM」は、このデータSIMにSMS機能と050IP電話アプリである「Viber」(バイバー)をセットにしたSIMカードです。
データSIMも050データSIMも選ぶ方は少数派で、iPadやタブレットを安く持ちたいときや、ガラケーとスマホの2台持ちをしたいときにはこちらの選択肢となります。
組み合わせプランでデータシェアを組む際は、大容量プランを1回線と、その他の回線をベーシックプランで組む方法が一般的です。ベーシックプランは、高速通信容量が無いプランですが、データシェアを組むことで余った高速通信容量を貰って使うことが出来ます。
例えば、家族4回線を全て通話SIMで契約、20GBのプランをメインとして、その他3回線をベーシックプランとした場合の料金は、
20GBプラン4,750円+ベーシックプラン3回線分3,750円+シェアオプション400円=8,900円
となります。
一方、4人全員が5GBプランを契約した場合、使える高速通信容量は同じ20GBです。
この場合の料金は
5GBプラン2,150円×4=8,600円
となり、シェア回線を組まない場合の方が料金は安くなります。
ただし、料金が安くなることと、高速通信を無駄なく使うことは別の問題です。5GBを人数分契約した場合は、使わない人の高速通信容量は無駄になってしまいます。ですので、データシェアを使った方が無駄なく高速通信を使うことが出来るのであれば、データシェアをする方がオススメです。
ベーシックプランとは?
ベーシックプランと言われても、一体どんなプランなのかよく分からないですよね。ベーシックプランは、高速通信をする事が出来ない代わりに、200Kbpsというとても遅い通信回線が使い放題になっているプランです。
使い放題と言いつつも、正直動画を見たりゲームをしたりするには不自由するくらい遅い回線です。ですので、実際はLINEなどのメッセージ交換や、050などのIP電話や無料通話、軽いインターネット閲覧程度くらいしかする事が出来ません。
プランの組み合わせによってギガ当たりのコスパが変わるので注意!
楽天モバイルのデータシェアは、面倒なことにシェアするプランの組み合わせによって、同じくらいのギガ数でも料金に差が出ます。
例えが無いとわかりにくいと思いますので、スーパーホーダイの通話SIMと組み合わせプランのデータSIMをそれぞれシェアする場合を見てみましょう。
ギガ数当たりのコスパ | |||
組み合わせるプラン | スーパーホーダイS 2GB 1,480円 |
スーパーホーダイM 6GB 2,480円 |
スーパーホーダイS 2GB 1,480円 |
データSIM 5GB 1,450円 |
データSIM ベーシックプラン 525円 |
データSIM 3.1GB 900円 |
|
合計ギガ数 | 7GB | 6GB | 5.1GB |
合計料金 | 2,930円 | 3,005円 | 2,380円 |
表は、合計の高速通信容量が6GB前後になるように組み合わせたものです。
結果は、真ん中のスーパーホーダイMプランとベーシックプランをシェアしたときの組み合わせが、最も料金が高い結果になりました。スーパーホーダイSプランとデータSIM5GBよりも高速通信が1GB少ない上、料金もこれより超えています。
逆に、最も安くなった組み合わせは、スーパーホーダイSプランとデータSIM3.1GBの組み合わせです。真ん中の組み合わせに比べ、ギガ数が0.9GB少なくなりますが、料金としては625円も安くなります。
このように、組み合わせるプランによって、ギガ数当たりのコスパが全然違います。ですので、データシェアを組む場合は、色々な組み合わせを電卓で計算し、最も安くなる組み合わせを探して契約することが重要になります。
以上のように、単純にデータシェアをしたり、ベーシックプランにしたりする事が必ずしもお得になるとは限りません。家族それぞれがどのくらいの高速通信容量を使っているのかを把握し、一人一人にぴったりなデータプランを契約するのがいいのか、データシェアを使った方が無駄なく使えるのかを、よく吟味してから契約するようにしましょう。
楽天モバイルでデータシェアを利用する手順
楽天モバイルでデータシェアを利用するには、楽天モバイル開通後に「メンバーズステーション」もしくは「楽天SIMアプリ」から設定します。まだ楽天モバイルを契約していない方は、まず楽天モバイルの契約を済ませておきましょう。
楽天モバイルの契約や乗り換えは、以下のリンクから行うことが出来ます。詳しい乗り換え方法については以下の記事で紹介していますので、参考にして下さい。
【失敗しない!】楽天モバイルへ乗り換える方法!
今回は、楽天モバイルを契約したほとんどの方が使う「楽天SIMアプリ」での方法を解説します。楽天SIMアプリをまだ入れていない方は、以下のリンクからインストールする事が出来ます。インストールしたら、SIMアプリを起動し、楽天モバイルを契約したときに使った「楽天ID」でログインして下さい。
データシェアの申込み方法
まずは、グループを作成したいオーナーの手順です。メンバーを招待した方がグループのオーナーになりますので、データ容量を管理できる方がこの手順を行って下さい。
楽天SIMアプリを起動し、左上にある「三」マークをタップすると以下のようにメニューを開くことが出来ます。
メニューの中に、「データシェア」があるのでタップして下さい。
データシェアをタップすると、下図のように「メンバーの招待」画面に切り替わります。
招待したいメンバーの「電話番号」の入力欄がありますので、入力して確定して下さい。
「データSIM」や「050データSIM」など、電話番号が割り当てられていないSIMカードがありますよね。この場合は、SIMカードのウラ面に電話番号が記載されています。080や090、070から始まる11桁の番号を入力して下さい。
最後に、注意点にチェックをつけて、「メンバーを招待」をタップすれば招待は完了です。この作業を、メンバーにしたい全員分を繰り返して下さい。
招待を受けた方の設定
続いて、招待を受けた方の設定方法です。上述したオーナーが招待を送ると、ショートメッセージに招待の案内が送られてきます。案内に記載されているリンクをタップするか、楽天SIMアプリのデータシェア項目を開いて下さい。
この招待の有効期限は、72時間以内です。72時間を超えた場合は無効になりますので、再度招待を送ってもらってください。
すると、「承認画面へ」というボタンが表示されていますので、タップして下さい。
承認画面には、招待を送ったオーナーの電話番号と名前が表示されています。確認して「承認する」をタップすれば完了です。承認すると、オーナーにはメンバーが追加されたことを通知するメールが届きます。
シェアメンバーには名前と電話番号が開示されるので注意
データシェアを招待したオーナーの名前や電話番号、招待を受けたメンバーの名前や電話番号は、メンバーの間で全て開示されます。
ですので、ネットで知り合った人など、個人情報を知られたくない相手とはデータシェアを組まないようにしましょう。
データシェアの開始タイミング
データシェアは、グループを作成した翌月1日から開始されます。これと同時に、データシェアのオプション料金も課金開始となります。
翌月1日までに1人以上招待が承認されていればシェアが開始されますが、承認が完了していない場合はデータシェアは開始されず、料金も発生しません。ですので、招待を送ったり承認したりする作業は、月末までに済ませておきましょう。
シェア状況は楽天SIMアプリで確認可能
作成したデータシェアの状況や、残りデータ容量は、楽天SIMアプリで確認が出来ます。
途中でシェアをやめたい場合
データシェアを途中でやめたい場合は、二通りの方法があります。
オーナーがグループを解散
手っ取り早い解散の方法です。オーナーが楽天SIMアプリから、グループを解散することで、その他のメンバー全員がデータシェアが自動的に解約になります。
この場合は、シェアされていたデータ容量は、すべてオーナーの所有になります。
- オーナーによるグループ解散が反映されるのは、解散の申し込みをした翌日または、楽天モバイルの解約が完了した翌日、MNP予約番号が発行された当日になります。
- 現在のグループを解散し、新たなグループのメンバーを招待したい場合は、先に現在のグループを解散してから当月中に新たなグループを作成して下さい。
メンバー全員がグループを脱退
メンバー全員がそれぞれ楽天SIMアプリからシェアグループの脱退をする事でグループを解散させることが出来ます。
この場合も、データシェアオプションが自動的に解約となり、シェアされていたデータ容量はすべてオーナーの所有になります。
この方法はメンバー全員が手続きをする手間があります。面倒くさいので、オーナーが解散したほうが一撃ですね。
データシェアの注意点
最後に、データシェアの注意点です。主に、メンバーが脱退したり、オーナーが解散したりした場合の高速データ通信の扱いや、引き継ぎに関しての注意点になります。
- メンバーがグループを脱退した場合、脱退したメンバーの前月の繰り越し分のデータ容量は、残されたメンバーに引き継がれます。
- オーナー以外のメンバーが全て脱退した場合は、そのグループは自動的に解散となります。その場合、データシェアの容量は全てオーナーの所有になります。
- また、オーナーがグループを脱退すると、グループは解散され、シェアされていたデータ容量は全てオーナーの所有となります。
- オーナーが楽天モバイルを解約した場合やMNP予約番号を発行した場合は、グループは自動的に解散されます。シェアされていたデータ容量はメンバーに引き継がれず、消失します。
グループを解散すると、高速通信容量はオーナーの所有になってしまうことがほとんどのため、オーナーがグループを解散するときは、すぐに翌月のデータ通信が使える月末の二日前に解散するのが良さそうですね。
楽天モバイルでデータシェアを使うには? まとめ
以上が楽天モバイルのデータシェアについてでした。
ここまでの流れをまとめると・・・
- データシェアが使えるのはdocomo回線のみ
- 余った高速通信を翌月にシェアできる
- 利用料金は、シェアメンバー全員100円かかる
- データシェアが組めるのは5回線まで
- データ通信の消費はシェア分(繰り越し分)から消費
- データシェアは楽天モバイル契約後に申し込みが出来る
- データシェアの開始、解散は月末まで!
というような感じですね。
基本的には、大容量の高速通信プランを契約する方向けのオプションとなります。シェアする分を意図的に余らせる必要があるので、データの管理は大変そうですね。
むしろ、データ通信が余るくらいならプランのギガ数を下げたほうがよっぽど安く使えるようになると思います。
そのあたりも考慮しつつ、データシェアを組んだ方が無駄なく使えるのかどうかを検討してみて下さい。